カルパッチョはもともと牛肉だった

カルパッチョはもともと牛肉だった

居酒屋やファミリーレストランといった気軽にイタリアンを楽しめる飲食店でも提供されるほど、
カルパッチョは日本人にとって馴染み深いイタリアンとして知られています。
カルパッチョといえば、サラダの上にサーモンなどのお刺身が乗っているサラダを思い浮かべる人も多いことでしょう。
しかし、もともとカルパッチョとは牛肉を使った料理だったのです。
1950年代にとあるイタリアの貴族夫人が食事療法として生肉を食べるように勧められました。
そうした状況にあった夫人のために、当時有名だったレストランの店主は、
脂身の少ない若い牛肉をマヨネーズベースのソースで楽しむ料理を提供します。

 

牛肉の赤味がマヨネーズソースで彩られたこの料理は夫人のお気に入りになりました。
そして、この生の牛肉とマヨネーズソースの色彩がヴィットーレ・カルパッチョという
画家の描いた絵に似ていることから、カルパッチョと名付けられたのです。
そこからカルパッチョはイタリア全土で食べ始められ、進化の一途を辿ります。
長い間牛肉が用いられたカルパッチョでしたが、
魚のマリネや野菜をトッピングするようになり、現在食べられているカルパッチョに近づいていきます。
日本にカルパッチョがやってきたのは、1980年代のことです。
初めて日本に紹介されたのは牛肉を使ったカルパッチョでしたが、
日本人は生の牛肉を食べる習慣が無いため、
日本人のシェフが魚の刺身を牛肉代わりに使ったことが日本流カルパッチョのスタートといわれています。
もし皆さんが、本格的なイタリアンンを提供する居酒屋やレストランを訪れた際に、
牛肉を用いたカルパッチョが出されたとしても、驚かないでください。
そちらのお店は元祖カルパッチョを提供しているレアなお店だからです。

 

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